2006年 07月 18日
土曜日はあっつい中、朝から私たちあっついことしてました。暑い暑いと言っていても、暑さに打ち勝てぬ!!ということでね・・・ 「チリ・コンテスト出場のためのチリの仕込みおよびコンテストへの出場」です。 ちと、暑さのあまりダレガチなんですが、気合いで張り切って書いてみましょう。 説明しようっ。 チリとは、日本におけるおでんの如く、冬の寒い中一日じっくり煮込んでふぅふぅと冷ましながら食べる、冬の風物詩であり、家庭によって材料もスパイスも違ったりするなど、工夫のしがいのあるところは、カレーの如し。テキサスはチリがとっても有名なのであーる。 うちのチリは、前回は2月に作って以来、まさか夏に作るハメになるとは思わなかったのだけれど、親分が友人から仕込んだこのレシピ、それはそれは凝ったもので、25種類の原材料とスパイスを混ぜ合わせて一日仕掛けで作るシロモノなのでございます。ハラペーニョ、アナハイム、チポトレの三種類のチリとチリペパー、カイエンペパーが入り、3時間煮込んだ暁には、一口食べれば喉は火を噴き目には涙ちょちょぎれ、が不可避の逸品、でございます。この同じレシピをニューヨークの親分友人が作って出したところ、おいしいけど辛過ぎるということで、手つかずで残ったそうであり・・・ヤンキーには扱い不能な辛さ&おいしさって訳ですわよ。 えー、しかも、今回は最後のチリの加減を親分に任せたら、あっと止める間もなく容赦なく全部入れ切り、私には食べられない物ができたところで、会場へ輸送。 見るからに エントリー名には「Diablo Delight」とたいそうなネーミングも考えつき、演出も頑張って(我々にしては)凝ってみました。さすがテキサス、パーティーストアにはチリ型の電気なんかも売ってるものなのでした。クロックポットの後ろで、お玉もって嬉しそうに準備しているのは私です(汗)。 えぇさて。「チリ・コンテスト(Chili Cook-off)」というからには当然、勝敗を賭けて競うわけなのです。たとえそれがエントリー数10点というちっちゃなコンテストであったとしても。たとえそれが教会のチャリティーイベントであったとしても。 3時間の間、エントラントはすべてのチリを試食して回り、ちっちゃい子供達は走り回り、大人達は辛い辛いといってビールとワインで流し込みながら井戸端会議に勤しむという、浮かれたイベントでした。審査員達はアルコール抜きでマジメに賞味していましたが。 三時間に渡る激戦の結果・・・、というのもバカバカしくなってきましたが・・・私たちのチリは見事The Best Chili とThe Hottest Chiliという賞を頂きました。テキサス人にとっても、辛かったらしいです。辛いだけじゃなくておいしかったようで、最優秀賞も頂いちゃいましたし、メデタシ。 そしてテキサス人を差し置き、日本人の私が勝っちゃったというのも申し訳ないので、このチリは親分が作ったってことにしておきました。実際チリ全部入れたのは彼だし。このあたりのダンナを立てる奥ゆかしさ(自分で言ってみる)が、私はまだまだ日本人女性であり、チリコンテストに勝ったぐらいで、まだテキサス人になったわけではないと、自分に言い聞かせております。 ということで、この冬からはお客様には、うちのチリはAward-winning Chiliとタイソウな名前をつけて皆様に召し上がって頂くことにします。たとえエントリー数10点の中から選ばれただけであったとしても。たとえそれが教会のチリコンテストの最優秀賞であったのだとしても・・・。 *追記* 皆様、お祝いコメントありがとうございます・・・。ホント威張れるものでないので、 恥ずかしい限りです。なんて大和撫子っぽく言ってみます。
by darari
| 2006-07-18 12:39
| ダラス
|
Comments(31)
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Tamarind-Cafe at 2006-07-18 13:28
やったね!!。素晴らしい快挙じゃないですか。鼻高々、じゃなくて親分を立てるとは、さすが大和撫子、ますます偉いっ。辛いだけじゃなくさぞ旨みもコクもあるチリコンだったのでしょうね。私も以前、ホームパーティで西川治さんの本のレシピでサンアントン・チリを作りましたが、すごく好評でした。牛と豚の肩肉を包丁で叩いて自らミンチにし、ニンニクもピメントもたっぷり、バーボンをドバッと投入した豪快チリコンでしたよ。汗だく舌も痺れそうになるこの料理、大鍋で作るのがやっぱり美味いですよね♪。西川さんの本には、インターナショナル・チリ・ソサエティ・ワールド・チャンピオンシップのレシピも載ってましたよ。さすがにキョーレツに辛そうでした!。
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koru2005 at 2006-07-18 14:48
教会のチリ・コンテスト、、、さすが、テキサス。同じ南でも、そんなに辛いものは食べない気がしますね、SDは。気候がぼーっとしてるせいか、食い物もボーっとした味付けなのかも(超失礼)。タイ料理とかも辛味がたんない方向にいきがちなんだもん(哀)。
それはさておき、、、おめでとうぅ! すごい、すごすぎます、The Best Chili。赤いワンピ(?)があなたの唐辛子への情熱を示していて眩しすぎ☆ 食べてみたいけどこわい~^^。ところでチリって冬以外はどうやって食べるのがポピュラーなのかしらん? 家で作るってことは、結構、いろいろ使うと言うことよね@@?
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toko-max at 2006-07-18 15:05
なぜでしょう・・・。PCの文章を読んでるだけなのに、目がシパシパしてきました。オマケに小鼻に汗をかいているのも、気のせいではないかと・・・。う~ん、チリを食べにダラスまで行ってもいいですか?
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cogicogilucky at 2006-07-18 15:05
すご~~~いっ!!!優勝だなんて、すごすぎるっ!!
おめでとうございまーす!! 今度ぜひdarariさんのチリを辛くなくして食べてみたーい。 ワタシもやっぱりクロックポット買おう・・・。
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カモン
at 2006-07-18 15:24
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読んでてヨダレ(唾?)出て来ましたよー 食べたい!食べたい!美味しそうですね~☆
チリとはこのまま食べるのですか? それともなんかにからめて食べるのですか? チラリと見えている赤唐辛子くんは端に除けちゃうかもだけど う~ん食べたい!
Oh~なんと奥ゆかしい大和なでしこ♪ 私だったら自分はちょこっと手伝っただけでも「私も一緒に作りました(^0^)」なんて表舞台に出ちゃうかも(笑)
Best Chilliなんて、本当にコクがあって美味しかったってことですよ! テキサスに御嫁さんにきてこれ以上の栄光はないですね(^。^) ちょこっと大袈裟(^^;!?
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symzak at 2006-07-18 16:11
スバラシー!チリキング&クイーンざますわね!
ドレスまでカプサイシンカラーで楽しそう、やはりこういうコンセプト魂がなくっちゃね♪(スコヴィルって。。) その「Diablo Delight」を作ってみたいですわ。簡単なレシピでもあると嬉しいな〜♪(でも日本じゃ生チリを3種も揃えるのは無理っぽいですね、残念)なんにしてもおめでとー!
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whitewaterlily at 2006-07-18 19:27
darariさんおめでとう♪チリの女王は赤いドレスを着ているのですね!
新婚アツアツカップルが作るものは、灼熱のチリだったんですね^^ 相変らず、おふたりのラブラブぶりが伺えて素敵です~ ちょっと辛いは大好きですが、かな~り辛そうな、コレ、わたしは味見ぐらいしかできそうにないんですが、それにしても魅力的です。辛くないバージョンの作り方も教えてくださいまし~
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sucre_sel at 2006-07-18 20:58
わあ~。おめでとうございます! 優勝なんてすばらしいです^^
辛いだけじゃなくて、味のバランスなどもちょうどよかったのでしょうね。 親分さんのお手柄にするなんてdarariさんってば大和撫子ですね~。
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momozaruu at 2006-07-18 21:04
おめでとうございます。
見ているだけで火をふきそうな辛さが伝わってきます. そして演出の最高ですよね!赤ワンピで印象がグーンと上がったんではないですか。 辛いのを食べてビール飲むと本当に火を噴きそうな感じになりません??でも、これが結構止めれないですよね。
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CarolineIngalls at 2006-07-19 01:02
すごーい、本場アメリカの人たちをおさえて
日本人が優勝ですものね。 NYのホットドッグ早食いも、ずっと日本人が勝ち続けてますけど 大和魂恐るべしってとこでしょうか(笑) 私も娘も猫の爪の先ほど辛くても体調崩しちゃう人なので、 darariさんのお作りになったチリ、とてもじゃないけど 同室に居ることもできないはず(咳出ますよね・・スナちゃんたちは大丈夫?)。 ご主人様、喜ばれたでしょうね~。
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souu-m at 2006-07-19 10:07
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dianas at 2006-07-19 13:40
読んでるだけで汗が吹き出てきそうなチリですね。
テキサス人を差し置いての優勝、すっごいですね~♪ おめでとうございます^^!!! そして、親分さんをちゃんと立てるところも奥ゆかしい日本人女性の イメージをアップ^^
優勝、おめでとうございます。次回はもう一方のチリの本場ニューメキシコにも乗り込んできてください。絶対に受けると思いますよ。
辛いものって癖になりますね。習慣性があるというか。でも一度バーベキューで、ハラペーニョ丸かじりというのをやって死んだことがあります。
すごーい、おめでとうございます!チリの本場というか聖地で見事ナンバーワンとは!
その土地オリジンのものが、オリジンではない人が作ってすっごくおいしくなるって、なんだか気持ちのよくなるグローバリゼーション(?)ですね。おいしい物には国境ありませんから(笑)。
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darari at 2006-07-21 11:33
たまりんどさん、うーん肉を刻むところからはやりませんでした。
やっぱり凝るとなるとそこまでやるべきでしょうかね。 ま、今回のはたいしたレベルではなかったってことでしょう(笑) ほんと大鍋一杯、何人分あったんだろう・・・肉が2kgあったことは確かなのですが(汗)
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darari at 2006-07-21 11:37
こるーさん、SDとダラス、食文化は違いますよね〜。やっぱりテキサスはニクニクしいと思うのです。
やっぱり冬以外も、ふつうにボウルで食べるのでしょう(汗)、特にこのあたり。ホットドッグに載せたりとかも、あまりみないんですよね〜。肉肉肉ですか・・・。
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darari at 2006-07-21 11:40
tokoさん、ヴィクトリアからくると、多分空港を一歩でたところでしゅわーっと気化してしまうのではないかと思いますが(笑)、大丈夫そうだったらどうぞどうぞ。大鍋一杯の激辛チリ、ご馳走しますよ♪
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darari at 2006-07-21 11:49
cogicogiさん、辛くなくしてどうやって作るか解らないので、サワークリームとチーズを入れて差し上げます。
クロックポット、めっちゃ便利ですよ。チリコンテスト出場にも必需品です!
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darari at 2006-07-21 11:50
カモンさん、チリはパスタに載せて食べる人もいるようですが、みんなそのまま食べてました。チーズとサワークリームを載せるとちょっと緩和されますよ。
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darari at 2006-07-21 11:52
タミーさん、まぁ自分が食べられない辛い料理を自分で作ったというのも変なので(笑)
テキサス人に染まりたくないな〜と思っている自分がいるのですよ〜、どちらかというと関西人で居続けたい・・・。どっちも濃いんですが。
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darari at 2006-07-21 11:54
symzakさん、レシピね。材料が沢山あるので面倒ですが冬までに書きましょう。チリは日本ではやっぱり難しいかもしれませんねぇ。国際便クール宅急便でもあれば送るのですが。それとも種送るから育てますか?
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darari at 2006-07-21 12:00
リリーさん。おやびんも「鮪」とでっかっく書かれた赤いシャツを着ておりました。(築地で父が買ってくれたのです、日本だったら絶対に恥ずかしくて着れないようなヤツ)
辛くないと普通のミートソースかもしれません。レシピそのうち書きますね〜。私もこれは食べられませんから(笑)
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darari at 2006-07-21 12:02
sucre_selさん、辛い以外に本当においしかったのか?謎です。
だって、辛すぎて味覚が麻痺してしまうのですもの・・・(汗) 涙鼻水で大変なことになりました。まぁ、それだけに他と「違った」という点がよかったのかもしれません。
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darari at 2006-07-23 10:35
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darari at 2006-07-23 10:36
Carolineさん、私もキムチも洗わなくては食べられない人だったはずなのですが、テキサスなんかに暮らすばかりに、どんどん辛いものへの耐久力がついてきました。でもこのチリは食べられませんでしたが・・・(汗)
ホットドッグの小林氏、普段はなにをしている人なのか、すごいタレントですよね〜(笑)
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darari at 2006-07-23 10:38
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darari at 2006-07-23 10:40
dianasさん、さらに大和撫子っぽく、ビール飲まず水で参加してました、と付け加えておきますわ、ほほほ〜。
ていうか、アルコール入れたら、焦げるんじゃないかっていうぐらい暑かったんです。おやびんは飲んでましたけど(笑)
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darari at 2006-07-23 10:41
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darari at 2006-07-23 10:43
LiLA管理人さん。NMのチリシチューも食べて火を噴くと思ったことがあります。でもヤミツキになるおいしさですよね・・・。うちの冬の定番メニューです。NMの方が辛さに関しては本場だと認識してます。
チリ一本食い・・・タイでやって涙ながしたことがあります。懲りますね(笑)
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darari at 2006-07-23 10:46
Terryさん、チリの聖地!!(爆)
ウスターソースの代わりに醤油でも入れておけば、グローバライゼーションで勝った!と自慢したいところですが、レシピに忠実に作っただけなので、威張れませーん。・・・次回、本当に醤油でも入れてみようかなぁ・・・むむー。 |
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テキサス州ダラス近辺で旦那サマ(「親分」)、長男(犬、バンブル)、次男(猫、スナフキン)、三男(人間、「カネゾウ」)&四男(人間、「ブリトー君」)の男所帯家族と暮らしています
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